人と神の関係は、対等であると同時に対等ではありません。
世間一般的には、人と神は対等ではないという考え方が主流です。
でも、もう一つの考え方では、人と神は、対等の関係と、対等ではない関係の二つが同時に存在しています。
これを説明するのに、「幼稚園の同級生」というたとえをよくお話しています。
Aさんを、この記事を読んでいる、幼稚園生のあなた。
Bさんを、もう一人の幼稚園生。
だとします。
AさんとBさんは、幼稚園の同級生だから、対等な関係です。
対等に、名前を呼び捨てにして、話をしたり、喧嘩したり、仲直りしたりします。
ここでは、二人に差をつけるものは何もありません。
やがて二人は大人になり、
Aさんは普通のヒラの会社員。
Bさんは、総理大臣になりました。
AさんとBさんが幼稚園の同窓会に出たら、やはり同級生のまま、対等な関係になります。
お互いに名前を呼び捨てする間柄のままです。
しかし、Aさんが国会に行ったら、Bさんを呼び捨てするわけにはいきません。
「総理大臣」と丁寧に呼びかけしますし、立場も異なります。
人と神の関係は、このAさんとBさんのような関係になります。
同じ人としては、AさんとBさんは対等な存在です。
でも、立場や役割が入ってくると、AさんとBさんは対等というわけにはいきません。
つまり、AさんとBさんは、「対等であり、対等ではない」ということが同時に成り立つ関係性になります。
人と神も同じで、人は全て元は神ですが、神が人になったとき、人と神の関係性は対等であることが前提になり、同時に対等ではない関係性が表れます。
それは、人が人という役割を行い、神が神という役割を行っているだけです。
存在として、人と神は対等です。
対等な関係に、それぞれの役割がプラスされている、ということです。
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