おみくじには、多様な種類があり、またその起源も諸説あります。
私が調べた、おみくじの本来の意味を、分かりやすく解説します。
●おみくじ
おみくじは占いの一種であり、その基礎は古代中国から伝わる易における八卦だと思われます。
八卦は、陽と陰の組み合わせから神羅万象を説明しようとするもので、
太極から発して、陽の強さ四種類、陰の強さ四種類で表されます。
(図はウィキペディアから引用しました)
●吉と凶
おみくじで、陽陰の八つで説明するのは一般の人には分かりにくいので、陽=吉、陰=凶に当てはめて、それぞれの強さ4種類で分かりやすくしたと思われます。
大吉・吉・中吉・小吉
大凶・凶・中凶・小凶
元が陽と陰なので、吉と凶は本来同数なのですが、参拝者がおみくじを引くのに、凶を嫌う傾向があるため、多くの神社で吉八割・凶二割になっており、神社によっては凶が出ないおみくじも存在しています。
●陽と陰
陽と陰は、人が活動するときにどうすれば良いのかを、陽=表に出る、陰=内に籠る、で表しています。陽と陰を、天気で例えると、晴れと雨になります。
陽=晴れ
外出する。蓄積したものを外に出す。対外的に活動する。
陰=雨
内に籠る。知識や知見などを学んで蓄積する。内向的に活動する。
大吉が快晴なら、大凶は大雨といった感じですね。
●吉と凶の本来の意味
ここまで見て来ると、
吉は、対外的に活動的になるのが良い時期。成果を得る時期。
凶は、対内的に蓄積していくのが良い時期。成果を得る為に学ぶ時期。
であることが分かると思います。
言い換えるなら、
吉は、外向けの活動の時期。
凶は、内向けの活動の時期。
を表しており、
大吉(大凶)・吉(凶)・中吉(中凶)・小吉(小凶)は、それぞれ活動する強さを表していることになります。
●大吉を引いたら注意が必要
大吉を引いたら、「今」が対外的な活動をすべき時期であるという意味になります。
運勢的には良い時期になりますが・・・
運勢には上下の波がありますから、大吉を引くということは、今が上限であり、その後の運勢は「下がるしかない」ということも意味します。
逆に大凶を引いたら、今は底であり、その後の運勢は「上がるしかない」ということです。
コメント
先生は神社のサイトなどにあるネット上での、おみくじをどう思いますか?
唐突な質問、すいません。
> まもる さん
ネット上のおみくじを考えるのに、どんな人がおみくじを引くのかを分けて考える必要があると思います。
神社に来ておみくじを引く人を分類すると、こんな感じでしょうか。
(1)友達と連れ立って神社に来たので、遊びとして引く人
(2)神社に来たから、試しに引いてみようと引く人
(3)真剣に神様の声を聴きたくて引く人
(1)の人は遊びとして引くので、おみくじを引くことができれば良いわけです。
なのでネット上のおみくじでも良いんではないでしょうか?
(2)の人は、半分真剣/半分お試しで引くわけなので、おみくじがどういう形式なのかも大切なので、神社で引くおみくじの方が良いかと思います。
(3)の人は、真剣に神様と向き合っているわけですから、ネット上のおみくじは向いてませんね。
真剣に神様の声を聴きたいのであれば、神社に参拝してから、おみくじを引く方が良いですね。
神社の提供するサービスの一環として、神社のウェブサイトがあるので、ネット上のおみくじもサービスの一環だと思ってます。
ただし、ネット上のおみくじは、コンピュータープログラムが回答することになるので、神様の声ではないと思います。
同様に、神社に置いてある機械式のおみくじは、おみくじが出てくる順番があらかじめ決まっているので、神様の声とは言えない気がします。
ありがとうございます。
神様の言葉を期待するのならば、参拝と合わせて神社で引いた方が良いですね!
ありがとうございます。
> まもる さん
ネット上のおみくじの事を気になっている人もいると思うので、後ほど追記して記事にします。
諏訪大社代理祈願ありがとうございました。
八雲さんに引いていただいた同梱されていたおみくじが、大吉でした。
こちらの説明によると、
「大吉を引いたら要注意」とあります。
引いた時が1番良く、後は下がるだけのようですが、どうなのでしょうか。
> HS.さん
記事の趣旨を取り違えてます。
記事のタイトル 「おみくじの吉凶の本来の意味を知ってますか?」 にある通りで、
「吉は、外向けの活動の時期。」
が記事の趣旨です。
下がるのは自然の摂理です。
八雲さま
ありがとうございます。
分かりました。
取り違えてました。
外的内的な活動時期かどうかの意味なのですね。
運勢は波なので良いも悪いもないと言うことですね。
ちなみに、
おみくじには、波のスパンはあるのでしょうか。(だいたい数ヶ月、半年など)
> Hs.さん
陰陽の現れ方は、周期的とは限らないので、波のスパンという考え方はありません。
八雲さま
ご回答ありがとうございます。
周期的な波にはなっていないとのことですね。
次に引く機会があれば、
同じものを引くこともあるし、
その時の状態がわかりますね。
ありがとうございました。
記事にしました。